ACアダプタ 【AC adapter】 AC/DCアダプタ

概要

ACアダプタ(AC adapter)とは、交流電流(AC)を直流電流(DC)に変換する装置。直流電流で動作する機器に交流電源から電力を供給するために用いられる。ACからDCへ変換するアダプタであるため正しくは「AC/DCアダプタ」だが、ACアダプタという呼称が広く一般に普及している。

直流DCDirect Current)はコンピュータなど主に電子回路を内蔵した機器の駆動に用いられるが、家庭などでコンセントから得られる商用電源は交流AC:Alternate Current)であるため、電源と機器の間にACアダプタを設置し、直流へ変換した電気を機器へ供給する。

また、日本では電力会社から供給される一般的な商用電源の電圧は100Vで、諸外国では200V前後が多いが、電子機器の多くは10V前後の低電圧で動作するため、変圧器(トランス)などを内蔵して降圧もうものが多い。

ACアダプタは主に小型の機器や携帯型の機器で電源コードと一体化した箱型の装置として提供される。据え置き型の大型の機器では本体の電源装置にその機能が内蔵されていることが多いが、小型の機器では本体の重量や発熱の軽減、電源回路の発する電磁ノイズ対策、国ごとの電源仕様や規制への対応などの都合からACアダプタが分離している。

通常は特定の製品の付属品であり、その製品が必要とする特性の電気を出力するため、異なる製品のACアダプタを使い回すことはできない。ただし、携帯機器にUSB給電う装置など、出力側の仕様が規格によって定められている場合には、規格に適合する機器に共通して用いることができる。

(2024.1.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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