80 PLUS
概要
80 PLUSとは、コンピュータの電源ユニット製品の品質認証制度。交流から直流に変換する際の効率が80%以上であることを示すもので、米クリアリザルト(CLEAResult)社が認定を行なっている。パソコンやサーバの電源ユニットはAT電源やATX電源、SFX電源など規格が決まっており、筐体の形状などは統一されている。製品によって電源容量や装置に接続するケーブルの種類や数などに違いがあるが、品質の一つに当たる電力の変換効率を測定、記載する仕組みが存在しなかった。
80 PLUSでは交流115Vと230Vのそれぞれについて変換効率の測定を行い、効率の高さに応じて低い方から順番に「Standard」(スタンダード)、「Bronze」(ブロンズ)、「Silver」(シルバー)、「Gold」(ゴールド)、「Platinum」(プラチナ)、「Titan」(チタン)の6段階(Titanは230Vのみ)の認定を行う。
試験は電源負荷率20%、50%、100%のそれぞれについて変換効率を測定(Titanは10%についても測定)し、各段階ごとに定められた効率を上回っていれば認定される。例えば、「115V Bronze」の認証を受けるには、負荷率20%と100%で変換効率82%以上、50%のとき85%以上であることが求められる。115V最上位「Platinum」ではそれぞれ90%、92%、89%以上が必要。
(2024.7.2更新)