読み方 : さいだいプーリング
最大プーリング【max pooling】最大値プーリング
概要

CNNは画像の特徴などを捉えることができるネットワーク構造で、「畳み込み層」と、その直後に置かれる「プーリング層」と呼ばれる特殊な層が用いられる。畳み込み層では様々な断片的な特徴パターン(フィルタあるいはカーネルと呼ばれる)を画像の上で位置を少しずつずらしながら重ね合わせ、そのパターンが画像内のどこに存在するかを「特徴マップ」として出力する。
プーリング層は畳み込み層が出力した特徴マップを受け取り、一定のルールに基づいてサイズを縮小する「ダウンサンプリング」(あるいはサブサンプリング)と呼ばれる処理を行う。これは、特徴マップの一定の範囲ごとに値を集計し、その領域の値を一つにまとめる処理である。
最大プーリングは対象領域の情報を集計する手法の一つで、領域内の値を比較して最大値を抽出し、これをその領域の代表値とする方式である。畳み込み処理で何度も繰り返し反応した特徴を強調する効果があり、特徴マップのサイズを削減しながら、その領域で最も重要と思われる特徴を抽出することができる。
(2025.12.8更新)