ハイパーパラメータ【hyperparameter】

概要

ハイパーパラメータとは、機械学習における学習過程を制御するために人間が事前に決めておく各種の設定値のこと。データから自動的に学習されるパラメータとは区別される。モデルの性能や学習の安定性に影響するため、適切な設定が重要となる。
ハイパーパラメータのイメージ画像

ハイパーパラメータは、モデル内部で訓練データによって最適化される重みやバイアスなどのパラメータとは異なり、学習前に人為的に与える値である。代表的な例として、ニューラルネットワークの隠れ層の数やノード数、学習率、エポック数、バッチサイズ、正則化係数などが挙げられる。同じモデルと学習手法でも、これらの設定によって学習の進み方や汎化性能が変化する。

ハイパーパラメータの値は、訓練データから自動的に学習されることはなく、通常は試行錯誤を通じて、最も良い性能を示す値が選ばれる。この最適な値を見つけ出すプロセスを「ハイパーパラメータチューニング」という。主な探索手法にはグリッドサーチやランダムサーチ、ベイズ最適化などがあり、モデルの評価指標を基準に有望な設定値が選ばれる。

(2025.12.2更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。