読み方 : プッシュつうち

プッシュ通知【push notification】

概要

プッシュ通知とは、クライアントサーバ型のシステムやサービスで、クライアントからの問い合わせを待たずにサーバ側から能動的に情報を通知する仕組み。特にスマートフォンなどの携帯端末に向けて、アプリやサービスの運営側がリアルタイムで情報を届ける手段として広く普及している。
プッシュ通知のイメージ画像

通常、クライアントサーバ型の通信ではクライアントサーバへ要求を送り、サーバが応答するという流れで処理が進む。プッシュ通知はこれとは逆に、サーバ側が起点となって通信を開始する。この方式はサーバ側から情報を「押し出す」意味でプッシュ型通信とも呼ばれ、クライアントが能動的に情報を取りに行くプル型と対比される。

端末側では、画面上部の通知領域やロック画面にメッセージやアイコンがポップアップ表示され、通知音で受信を知らせる場合もある。通知を選択すると、対応するアプリや画面が開く。新着メッセージの着信、ニュース速報、商品の発送案内、交通機関の遅延情報など、即時性が求められる場面で幅広く活用されている。

スマートフォン向けのプッシュ通知は、オペレーティングシステム(OS)が提供する専用の通知基盤を経由して配信される。アプリの運営者はこの基盤を通じて各端末へ通知を送り、端末がバックグラウンドで常時サーバと接続し続ける必要がないため、バッテリーや通信量の消費を抑えられる。Webブラウザ上でも同様の仕組みが利用でき、「Webプッシュ通知」と呼ばれる。

通知を受け取るには利用者の許可が必要で、アプリの初回起動時やWebサイトへのアクセス時に許可を求めるダイアログが表示される。端末やアプリの設定画面から、通知の有効・無効や表示方法を項目ごとに変更することも可能である。送信側は不特定多数への一斉配信のほか、購入履歴や地域情報といった属性に基づいて対象を絞り込んだ配信も行える。

(2026.5.20更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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