odコマンド

概要

odコマンドとは、LinuxなどのUNIX系OSでよく用いられるコマンドの一つで、指定したファイルの内容を8進数16進数で表示(ダンプ)するもの。バイナリファイルの内容を調べるのに用いられる。

指定したファイルの内容を読み込んで一定の長さごとに区切り、左端に先頭からの位置(バイト数)、その右に読み込んだ内容を1バイトずつ表示する。表示開始位置と表示バイト数を指定し、一部のみ表示することもできる。

読み込んだ内容の表示形式は「-t」オプションで指定する。「-to1」のようにtに続けて形式を指定する符号、何バイトずつまとめて表示するかを指定する。デフォルトでは1バイトずつ8進数で表示する(o1)が、「x」で16進数、「d」で符号付き10進数、「u」で符号なし10進数で表示される。

ASCII文字が含まれる場合には「c」または「a」で文字として表示される。対応する文字が無い制御文字相当のについては、「c」形式ではC言語風のバックスラッシュによるエスケープ(13なら「\0d」)で、「a」形式ではASCII規格の制御文字の名前(13なら「CR」)で表記される。

複数の表示形式を同時に指定すると同じ位置の内容をそれぞれの形式で複数行に渡って表示してくれるため、「-tx1 -ta」のようにして上の段に16進ダンプ、下の段にそのASCII解釈といったように対応付けて表示することができる。

(2022.1.6更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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