Slackware
安定性とシンプルさを重視しており、ディストリビューション独自の仕様やツールも少ない。上級者が独自の環境を構築するためのベースとして利用したり、初心者が自分で様々な操作を行ってLinuxの管理や仕組みを学ぶための練習用の環境として用いられることがある。
pkgtoolというパッケージ管理システムは存在するが、ほぼ必要なファイル群を圧縮して単一ファイル化しただけのシンプルな構成となっており、依存関係の解決なども自動的には行われない。近年ではslackpkgというツールが追加され、依存関係の管理などを任せることも可能となった。
1993年にパトリック・フォルカーディン(Patrick Volkerding)氏が初版を公開し、以来四半世紀以上に渡って開発とメンテナンスが継続されている。派生ディストリビューションも数多く開発され、有名なものにはSUSE Linux(現在のopenSUSE)などがある。
(2022.7.10更新)