LPIC 【Linux Professional Institute Certification】 LPI認定試験
概要
LPIC(Linux Professional Institute Certification)とは、Linuxについての知識や技能を認定する資格試験。非営利団体のLPI(Linux Professional Institute)が実施しているもので、日本ではLPI日本支部が行っている。認定はレベル1~3の3段階で行われ、試験は会場に用意されたコンピュータを操作して出題・回答するCBT(Computer Based Testing)方式で行われる。日本での実際の試験の実施はピアソンVUEが請け負っている。
レベル1(LPIC-1/認定Linux管理者)では基本的な操作方法やコマンドの使い方、システム管理の方法が出題される。レベル2(LPIC-2/認定Linuxエンジニア)では応用的な管理方法やLinuxによるネットワークやサーバの構築手法について出題される。
レベル3(LPIC-3/Linux Enterprise Professional)は大規模システムの設計・構築・運用に関する試験で、分野ごとに認定される。異種混在環境におけるLinux運用能力を認定する “Mixed Environment”、Linuxシステムのセキュリティに関する知識を認定する “Security”、仮想化や負荷分散、高可用性システムの構築・運用能力を認定する “Virtualization and High Availability” の3つが用意されている。
また、これら3レベルに分類されない試験として、初歩的なコンソール操作やプログラムの働きなどについての理解を問う初級者向けの “LPI Linux Essentials”、Linux上のソフトウェア開発とシステムの展開・運用に関する能力を問う上級者向けの “LPI DevOps Tool Engineer” も用意されている。
LPICは本部のある米国では2000年から、日本では2001年から実施されており、国内の認定団体は当初LPI-Japan(NPO法人エルピーアイジャパン)だったが、2018年に新たに設立されたLPI日本支部に移管された。その後、LPI-Japanでは独自のLinux技術認定試験「LinuC」を開始している。