Groovy
言語仕様はJavaとほぼ同じで、スクリプト言語として使いやすいよういくつかの拡張や改変が施されている。変数の型宣言の省略と動的な型付け、メソッド呼び出しの括弧や行末のセミコロンの省略、リストやマップを宣言時に初期化するための特殊な構文、正規表現のための構文、クロージャなどである。
Groovyの処理系は開発者の記述したプログラムコードをその場で動的にJavaバイトコードに変換し、メモリ上に配置してJVM上で実行する。Java標準のAPIや、Java向けに開発されたライブラリのクラスファイルなどもそのまま利用することができる。コンパイラでJavaのクラスファイルを生成して実行することもできる。
2003年にジェームズ・ストラッチャン(James Strachan)氏とボブ・マクワーター(Bob McWhirter)氏らが開発を始めたもので、2015年からはApacheソフトウェア財団(ASF:Apache Software Foundation)が開発主体となっている。標準の処理系はApacheライセンスの基でオープンソースソフトウェアとして公開されている。
(2022.7.12更新)