DVDフォーラム 【DVD Forum】
概要
DVDフォーラム(DVD Forum)とは、DVDに関連する技術規格の策定や普及に向けた広報活動を行う業界団体。ハードウェア、ソフトウェア、メディア・放送の各方面から、日本国内で80社以上、全世界で200社以上が加盟している。1995年に設立された「DVDコンソーシアム」(DVD Consortium)を改組し、1997年にソニー、日立、東芝、松下電器(現パナソニック)、三菱電機、パイオニア、ビクター、蘭フィリップス(Philips)、仏トムソン・マルチメディア(Thomson Multimedia、現Technicolor)、米タイム・ワーナー(Time Warner)らが主導して設立した。
メンバー企業による技術部会(ワーキンググループ)が設置され、DVDの基本仕様およびDVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、DVD-Video、DVD-Audioなどの仕様の標準化やコピー防止技術の研究開発などを行ってきた。
DVD技術仕様や「DVD」商標およびロゴの使用許諾(ライセンス)など権利関係の業務は、創設メンバー各社の共同出資で2000年に設立されたDVDフォーマットロゴライセンシング株式会社(DVD FLLC社)が窓口となっている。
記録型DVDではメーカー間で主導権争いが生じ、DVDフォーラム標準のDVD-R、DVD-RW、DVD-RAMのほかに、ソニーやフィリップス、HPなどが主導する「DVD+RWアライアンス」が策定したDVD+R、DVD+RWがある。これらはDVD標準ではないため「DVD」商標を避けて「+R」「+RW」とも表記される。
DVDの次の世代の光ディスク規格(いわゆる次世代DVD)では、東芝などの推す「HD DVD」規格を推進していたが、ソニーなどの推す「Blu-ray Disc」(BD)が事実上の標準となったため撤退した。BDの技術規格はソニーなどによる業界団体「Blu-ray Discアソシエーション」(BDA:Blu-ray Disc Association)が所管している。