DDX 【Digital Data Exchange】 DDX-P / DDX-TP

概要

DDX(Digital Data Exchange)とは、旧電電公社、旧NTT(分割前)、NTTコミュニケーションズが提供していたパケット通信サービス広域通信網を利用した遠隔地間のデータ通信サービスの一種。

データを「パケット」(packet)と呼ばれる小さな単位に分割し、同社のパケット交換網により接続先まで伝達する。回線交換サービスのような利用時間による課金体系ではなく送受信するデータ量に応じて課金された。通信速度は数百~数千ビット毎秒bpsbit per second)程度だった。

1980年に電電公社(当時)が専用線を用いる「DDX-P」(第1種パケット交換サービス)を、1985年にNTT(当時)が一般的なアナログ電話回線を用いる「DDX-TP」(第2種パケット交換サービス)を開始した。前者は企業の拠点間接続や企業間接続など主に業務用として、後者はそれに加えて家庭からのホームバンキングやホームトレードなどのためにも利用された。

NTT分割以降はNTTコミュニケーションズに移管されたが、インターネットや様々なデータ通信サービスの普及により歴史的な役割を終え、2010年3月末で提供を終了した(一部顧客へは2012年3月末まで延長)。

(2022.5.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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