欧文フォント 【latin fonts】
概要
欧文フォント(latin fonts)とは、ラテンアルファベットなど欧米の文字や数字、記号を収録したフォント。文字数が少ないため多くの種類があり、無償で公開されているものも多い。欧米などで用いられるラテン文字(アルファベット)とアラビア数字、欧文の記述に必要な約物や記号などを収録したフォントで、日本で言うところの半角英数字に対応している。文字数が数十~二百前後と少なく、制作が比較的容易で容量も小さいという特徴がある。
最も簡素なものは、アクセント記号などのない英語のアルファベット(大文字・小文字52文字)と数字、ASCII文字の記号のみを収録しているが、一般的なフォントは文字コード標準のISO/IEC 8859-1(Latin-1)を参照し、西ヨーロッパ諸言語に対応する。Latin-1に含まれない中東欧などの文字を収録したり、ギリシャ文字やキリル文字に対応したものもある。
主な書体として、線幅が一定で末端に飾りなどのない「サンセリフ体」(san-serif)や、線の太さに強弱があり線の端に装飾のある「セリフ体」(serif)がある。他にも手書きの筆記体風の「スクリプト体」(script)、厚みのあるセリフ体である「スラブセリフ体」(slab serif)、それぞれ個性的な特徴を持つ「デザイン書体」などがある。
(2023.11.29更新)