サンセリフ体 【sans-serif type】 サンセリフフォント / sans-serif font

概要

サンセリフ体(sans-serif type)とは、欧文書体の類型の一つで、線の端に飾りがついていないもの。“sans” はフランス語で「~のない」の意味。線の太さが一定のものが多い。

欧米で古くから用いられてきた書体で、コンピュータ用のフォントも多く作られている。印刷物では文書の見出しや、遠くから見る掲示物、案内、看板などによく用いられる。「Arial」「Helvetica」「Futura」「Segoe」「Trebuchet」「Verdana」などがよく知られる。

一方、端に飾りの付いた書体は「セリフ体」(serif type)という。日本語フォントでは、字飾りがなく線幅が一定の書体を「ゴシック体」と総称する。和文と欧文では、ゴシック体とサンセリフ体、明朝体セリフ体の特徴や用途がよく似ており、ほぼ対応する関係にあるとみなされることが多い。

なお、英語で “Gothic font” という場合は、中世の古文書にあるような、線幅が方向によって極端に異なっており、角張った独特に字体の「ブラックレター」(blackletter)のことを指し、サンセリフ体の意味では用いられない。

(2022.5.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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