リカバリーディスク 【recovery disk】 リカバリーメディア / リカバリーCD / リカバリーDVD
概要
リカバリーディスク(recovery disk)とは、何らかの不具合でコンピュータのオペレーティングシステム(OS)が起動しなくなった時に備えて、システムの起動用プログラムや復旧用のデータなどを記録したディスク。起動用の内蔵ストレージ(ハードディスクやSSDなど)が故障したり、OSを構成するシステムファイルや設定データに異常が生じて起動しなくなったときに、OSを初期状態(工場出荷時)に戻すことができる。
記録メディアとしてCDやDVD、USBメモリなどが用いられ、コンピュータの光学ドライブ(USBメモリの場合はUSB端子)に挿入して電源を投入すると、緊急用のシステムが起動して復旧作業が開始される。
コンピュータ本体やOSのパッケージを購入するとあらかじめ同梱されていることが多いが、システムが正常に稼働しているときに利用者の操作により新たに作成することもできる。
近年では省スペース型のノートパソコンなどを中心に光学ドライブが内蔵されていない機種も増えているため、内蔵ストレージの一部を区画分けしてリカバリーディスクに相当する「リカバリー領域」を設けている製品もある。起動時に特定の操作を行うことで呼び出すことができる。
(2020.4.2更新)