プロダクト【product】prod

概要

プロダクトとは、製品、商品、生産物、成果物などの意味を持つ英単語。IT分野では企業が顧客に提供するソフトウェアやハードウェア、システムなどの製品を指すことが多いが、開発工程で作成される設計書やプログラムなどの成果物を指す場合もある。サービスとは区別されることが多いものの、近年ではネットサービスをプロダクトと呼ぶ用例も見られる。
プロダクトのイメージ画像

一般の経済活動では、企業が市場に供給する物品や商品を意味することが多い。IT分野では、それに加えてソフトウェアやデジタルコンテンツ、データなど物理的な実体のない無体物もプロダクトに含まれる。

パソコンやスマートフォンのような機器はもちろん、企業が開発した業務システムやアプリケーションも、それぞれ一つのプロダクトとして扱われる。また、オープンソースソフトウェアのように商業的な利益を目的としない開発物や配布物は日本語で「商品」「製品」とはあまり呼ばないが、「プロダクト」とは呼ばれる。

プロダクトは、人による作業やシステムによる処理を提供するサービス(役務)と対比的に語られることが多い。従来は形のある製品を「プロダクト」、提供行為を「サービス」とする整理が一般的だったが、ビジネスのデジタル化に伴い、内容が定型化・標準化されたサービスや、クラウドを通じてソフトウェアの機能を提供する「SaaS」(Software as a Service)のようなオンラインサービスについても、一種のパッケージ化された商品とみなして「プロダクト」と呼ぶ傾向が強まっている。

なお、英語の “product” は、IT分野での用法に限らない様々な意味を持つ単語である。化学反応によって生じる生成物、鉱物や農作物といった天然資源の産出物、経済活動における生産高、歴史的な経緯がもたらした結果、数学における乗算の積などを指す場合がある。一方、日本語の外来語としての「プロダクト」は、こうした多様な用法のほとんどが見られず、企業や組織が製造・提供する製品という意味で使われる場合がほとんどである。

(2026.6.19更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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