フリッカー 【flicker】 フリッカ
概要
フリッカー(flicker)とは、光を発する装置で生じる高速な明滅、ちらつき現象。表示装置(ディスプレイ)や照明器具などで生じることがあり、長時間目にすると気分が悪くなるなど健康に影響することがある。ITの分野ではディスプレイ装置のフリッカーが特に問題となり、CRT(ブラウン管)方式のディスプレイでは単位時間あたりの書き換え回数(リフレッシュレート)が概ね60Hz程度かそれより小さい場合に生じる。画面の表示画素数とリフレッシュレートはトレードオフ(一方を上げるほど他方が下がる)の関係にあるため、画素数を抑えレートが70Hz以上になるよう設定値を調整したほうが良いとされる。
液晶ディスプレイの場合はバックライトの蛍光管(冷陰極管など)やLEDに由来するフリッカーが生じる場合があり、特に、高速で明滅する光の点灯時間と消灯時間の比率を変えて明るさの調整を行うパルス幅変調(PWM)方式の調光機能を用いる製品で生じやすい。フリッカーが生じない原理の調光方式を採用した製品を「フリッカーフリー」とうたっていることがある。
(2024.1.15更新)