フラグメントフリー 【fragment free】
概要
フラグメントフリー(fragment free)とは、ネットワークスイッチのフレーム転送方式の一つで、フレームの先頭64バイトを読み込んでから転送処理を開始する方式。高速性とある程度の信頼性を両立することができる。スイッチの転送方式には、フレームの先頭6バイトを読んだ時点で転送処理を行う高速な「カットスルー」(cut and through)方式と、フレーム全体を読み込んでから転送処理を行う信頼性の高い「ストアアンドフォワード」(store and forward)方式がある。
フラグメントフリーは両者の中間的な方式で、先頭から64バイトを読み込んで転送処理を行う。イーサネット(Ethernet)ではフレーム長の下限が64バイトと定められており、これに到達してれば転送に値するフレームであると判断できる。カットスルーでは判別できない、同時送信による衝突(コリジョン)で送出が打ち切られたフレームの断片を無視することができる。
(2023.10.17更新)