フラグメントフリー 【fragment free】

概要

フラグメントフリー(fragment free)とは、ネットワークスイッチフレーム転送方式の一つで、フレームの先頭64バイトを読み込んでから転送処理を開始する方式。高速性とある程度の信頼性を両立することができる。

スイッチの転送方式には、フレームの先頭6バイトを読んだ時点で転送処理をう高速な「カットスルー」(cut and through)方式と、フレーム全体を読み込んでから転送処理を信頼性の高い「ストアアンドフォワード」(store and forward)方式がある。

フラグメントフリーは両者の中間的な方式で、先頭から64バイトを読み込んで転送処理をう。イーサネットEthernet)ではフレーム長の下限が64バイトと定められており、これに到達してれば転送にするフレームであると判断できる。カットスルーでは判別できない、同時送信による衝突(コリジョン)で送出が打ち切られたフレームの断片を無視することができる。

(2023.10.17更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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