フィーチャー 【feature】 フィーチャ
概要
フィーチャー(feature)とは、特色、特質、機能、特徴(づける)、目玉(商品)、(商品の)売り、呼び物(にする)、容貌、特集する、などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては、製品などを特徴付けて他と差別化する特色や、呼び物として強調される目玉要素のことを「○○をフィーチャーする」「フィーチャリング○○」のように表現することが多い。よく「フューチャー」(future:未来)と取り違える人がいる。
アジャイル開発のフィーチャー
ソフトウェアのアジャイル開発プロセスで、利用者の視点から見たソフトウェアやシステムの持つ機能・特徴のことをフィーチャーということがある。この用法では「特別な」「売り物になる」というニュアンスは無く、利用者から見て必要な機能は等しく列挙される。
フィーチャーを単位として開発工程を組み立てていく反復型の開発手法を「フィーチャー駆動開発」(FDD:Feanture-Driven Development)という。「ユーザー機能駆動開発」とも訳される。
CADのフィーチャー
3D CADで、多くの物体に共通して現れる特徴的な一部分の形状や、物体の特定の箇所をそのような形状に変形させる操作のことをフィーチャーということがある。基本的なフィーチャーとして面取り、押し出し、丸み付け、丸穴などが用意されていることが多い。
立体モデルを基本形状とフィーチャーの組み合わせで構成していく手法を「フィーチャーベースモデリング」(feature-based modeling)という。
フィーチャーホン
携帯電話機の歴史的な分類の一つで、日本独自に進化した高機能な携帯電話端末のことを「フィーチャーフォン」(feature phone)ということがある。
音声通話やアドレス帳、SMSといった携帯電話機として最低限の機能の他に何らかの情報処理機能を持ち、かつ、そうした機能やサービス、ソフトウェアなどの仕様が機種やメーカー、キャリアごとに固有であるようなものを指す。
日本で2000年代初頭に広く普及したものを指すことが多く、その要素技術やサービスなどの多くが国内独自、あるいはメーカー独自、キャリア独自の仕様や体系を持ち他社や諸外国には普及しなかったことから、周囲と隔絶した生態系に多くの固有種を持つ南米ガラパゴス諸島になぞらえて「ガラパゴス携帯電話」とも呼ばれる。