ジャック【jack】
概要
ジャックとは、対応するプラグを差し込んで電気的に接続する受け側のコネクタのこと。装置の筐体やパネル、壁面などに固定されることが多く、内部の配線につながる金属端子を樹脂製のカバーで保持した構造を持つ。プラグを挿入すると端子同士が接触し、電力や音声、データなどの信号を伝送できるようになる。

外形は窪みや穴を持つ凹型(メス型)であることが一般的だが、常にそうとは限らず、規格によっては凸型(オス型)のジャックも存在する。プラグとジャックは挿入側と受け側を表す語であり、オス・メスとは必ずしも一致しない場合がある。
壁面やパネルに固定された受け口は「レセプタクル」(receptacle)とも呼ばれるが、両者は完全な同義語ではなく、規格や業界によって使い分けられる。家庭用のAC電源を取り出す受け口は日本国内で「コンセント」と呼ばれることが一般的で、電源分野に限らず用いられる用語である。また、機器直付けの固定ポートだけでなく、延長ケーブルや変換アダプタの先端に中継用として設けられた受け口もジャックに含まれる。
身近な例としては、イヤホンやヘッドホンを接続する音声用のジャックがある。直径6.3mmの標準タイプや3.5mmのミニタイプ、2.5mmのマイクロタイプなど、機器の大きさや用途に応じて複数のサイズが使い分けられている。近年はワイヤレス化の進展により本体に音声ジャックを搭載しない機器も増えているが、業務用機器や変換アダプタでは依然として利用されている。
このほか、ノートパソコンなどの電源接続に使われるDCジャックや、有線LANケーブルを接続するRJ-45ジャックもよく知られている。DCジャックには2つの端子に加えてもう1つの端子が備わっている製品があり、アダプタを接続していない時は電池側に、接続すると外側の端子に電源経路が切り替わる仕組みになっているものもある。これは誤接続や電圧の取り違えを防ぐ工夫の一つである。
(2026.8.31更新)