コンボドライブ 【combo drive】

概要

コンボドライブ(combo drive)とは、複数の種類のメディア(ディスク)に対応した光学ドライブのこと。単にコンボドライブといった場合はCDとDVDの双方に対応しているという意味で、CD-ROMDVD-ROMの読み込み、CD-RCD-RWによる書き込みに対応したドライブのことを指すことが多い。

DVDの普及初期に、CDのみ、あるいはDVDのみに対応した製品と区別するために設けられた分類だが、その後ほとんどのドライブ製品がコンボドライブ相当の機能を標準的に備えるようになったため、コンボドライブという名称は次第に使われなくなっていった。

その後登場した、追記型や書き換え型のDVDDVD-R/DVD+R/DVD-RW/DVD+RW/DVD-RAM)の書き込みに対応した製品は「スーパーコンボドライブ」、Blu-ray Discブルーレイディスク)の読み込みに対応した製品は「ブルーレイコンボドライブ」ということがある。

DVDが主流の時代になると、様々な種類がある書き込み可能DVDメディアへの対応状況により「DVDマルチドライブ」「DVDスーパーマルチドライブ」「DVDハイパーマルチドライブ」などの製品分類が登場したが、これらの製品のほとんどすべてがコンボドライブに相当する機能を内包している。

スーパーコンボドライブ

CD-R/CD-RWと追記/書き換え型DVDの両方に対応した光学ドライブを「スーパーコンボドライブ」ということがある。コンボドライブに加えてさらに追記/書き換え型DVDに対応した製品であるため、「スーパー」の接頭辞がついている。

もともと、リコーがCD-R/RWDVD+R/RWに両対応したドライブ製品のことを呼称したのが始まりで、その後、CD-R/RW機能を持った他社のDVD-R/RWドライブやDVD-RAMドライブなどもスーパーコンボドライブと呼ばれるようになり、一般的な呼称となった。追記/書き換え型DVDの普及が進むに連れて、スーパーコンボ型の製品が一般的になり、あえて名乗るほど差別化の要因ではなくなった。

(2024.1.7更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。