ウイルスメール 【email virus】 メールウイルス

概要

ウイルスメール(email virus)とは、添付ファイルHTML形式メッセージ外部リンクなど何らかの形でコンピュータウイルスが仕込まれた電子メール。受信者が気付かずに開くとウイルス感染を引き起こすことがある。

典型的な手法は添付ファイルウイルス感染を引き起こす不正な実行プログラムなどを仕込む方式で、受信者が添付ファイルを開こうとするとプログラムが起動してシステムウイルスが入り込む。本文にファイルの内容確認を促す文言を記載したり、プログラムではないファイルを装うなどの手法が用いられることが多い。

また、Webページと同じHTML形式メッセージを作成し、不正なスクリプト(簡易なプログラム)を仕込んでおいて閲覧しただけで感染するものや、本文中に外部のWebサイトへのリンクを記載して開くよう促し、サイト側に感染用のプログラムを仕込んでおくといった手法もある。

特定の対象を狙った標的型攻撃や、不特定多数のシステムの乗っ取りを目指すボットウイルス型の攻撃手法では攻撃者自身がウイルスメールを標的に送信するが、感染したシステムが他のシステムへ感染を広げるために自動的にウイルスメールを作成・送信する場合もある。その場合は形式的には差出人が受信者の知り合いや関連先となるため、警戒感が薄れうっかり開いてしまいやすくなるとされる。

(2022.7.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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