SSHD 【Solid State Hybrid Drive】 ハイブリッドHDD / Hybrid Hard Disk Drive / ハイブリッドハードディスク / ハイブリッドドライブ
概要
SSHD(Solid State Hybrid Drive)とは、ハードディスクとSSDを組み合わせた外部記憶装置(ストレージ)製品。低単価で読み書き動作の遅いハードディスクと高単価で高速なSSDの利点を組み合わせた製品で、両者の中間的な性質を持つ。ハードディスクは磁気ディスクを内蔵した固定ストレージで、容量単価が低く製品あたりの容量が大きいが読み書きに時間がかかる。SSDは不揮発性の半導体メモリの一種であるフラッシュメモリを採用し、極めて高速に読み書きできるが容量単価が高く製品あたりの容量が少ない。
SSHDはこの両方を一台の装置に内蔵した製品で、フラッシュメモリをハードディスクのキャッシュ(一時的な記憶装置)として用いる。磁気ディスクに記録されたデータのうち、最近アクセスされたものや頻繁にアクセスされるものをフラッシュメモリに保管しておくことで、アクセス要求があった際に高速に読み出すことができる。
また、書き込み時もフラッシュメモリをバッファ(緩衝記憶装置)として用い、コンピュータ側から送られてきたデータを一旦フラッシュメモリに記録し、装置内部の制御回路によってハードディスクに書き写すようにすることで、従来のようにディスクに書き込みが終わるのを待つより体感的な書き込み速度を大きく向上させることができる。
SSHD製品は一般的なハードディスク製品と同じ形状やサイズの筐体に収められ、SATAなど互換性のあるコネクタや伝送規格を採用しているため、コンピュータ本体やオペレーティングシステム(OS)側に特別な対応は必要なく、高速なハードディスクとして使用することができる。
(2020.3.14更新)