RMT 【Real Money Trade】 リアルマネートレード

概要

RMT(Real Money Trade)とは、複数の利用者が参加するオンラインゲームなどで、ゲーム内のお金やアイテム、あるいはアカウントそのものを現実世界の現金で取引すること。

キャラクター間でアイテムなどを譲渡・売買できるMMORPG(大規模オンラインRPG)などでよくわれる行為で、プレイヤー同士がゲーム外で連絡を取り合って現金などを授受し、ゲーム上のキャラクター間でアイテムやゲーム内通貨などを受け渡す。

また、ゲーム上で長時間プレイしてレベルを上げたり希少なアイテムなどを所持したキャラクターを、サービスアカウントごと別のプレイヤーに販売する場合もある。一部の多忙なプレイヤーの「お金を払ってでもレベル上げの時間を省き、強い状態からゲームを始めたい」というニーズに応えている。

2000年代前半にパソコン向けMMORPGの人気が高まると、ネット上の電子掲示板BBS)などで連絡を取ってRMTをうプレイヤーが現れるようになった。初期には各プレイヤーがSNSなどで売り手や買い手を募る個人間売買が主流だったが、RMTが定着すると取引を仲介するRMT業者も現れるようになった。

多くのオンラインゲームが会員規約でRMTを禁じており、RMT行為が露見するとアカウント削除(契約解除)などの罰が与えられることが多いが、ゲーム外での取引を監視することは難しく、確実で効率的な取締方法は存在しない。また、日本にはRMTを名文で禁じた法律は存在せず、RMT自体が直ちに非合法なわけではないとされることも運営元による摘発を難しくしている。

(2022.6.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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