PASVモード 【passive mode】 パッシブモード / Passiveモード / パッシブFTP

概要

PASVモード(passive mode)とは、ファイル転送に使うプロトコルであるFTPで利用される通信モードの一つで、データ転送のためのコネクションクライアント側から発信する方式。

通常のFTP接続(アクティブモード)では、クライアントからサーバへ制御用の接続(コネクション)を確立した後、サーバからクライアントデータ転送用のコネクションを確立し、これを用いてファイルの送受信をう。この方式だとクライアントファイアウォールの内側にあったり、プライベートIPアドレスしか持たない場合など、外部から接続要求をえない環境では通信することができない。

PASVモードでは制御用のコネクションを確立後、「PASV」コマンドでパッシブモードへの変更を宣言し、もう一度クライアントからサーバコネクションを確立してデータ送受信に用いる。接続要求が常にクライアントからサーバへ向かってわれるため、外部から接続を開始できない環境クライアントでもFTPによる通信が可能となる。

(2019.1.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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