CD-Rドライブ 【CD-R drive】
概要
CD-Rドライブ(CD-R drive)とは、コンピュータの記憶装置の一つで、光学ディスクのCDに記録されたデータの読み込みと、一度だけ書き込みが可能なCDであるCD-R(CD Recordable)への書き込みが可能な装置。CD-RはCD(Compact Disc)の拡張仕様で定められて記録可能なCDの一つで、利用者が空のディスクを購入し、ドライブ装置で任意のデータを記録することができる。空き領域に何度も追記していくことができるが、一度記録した領域を消去あるいは上書きすることはできない。
CD-RドライブはCD全般の読み出しに加え、CD-Rへの書き込みに対応したドライブ装置で、CD-Rに音声データを記録して音楽CD(CD-DA)を作成したり、コンピュータの他の外部記憶装置に保存されているファイルなどのデータをコピーしたりすることができる。
コンピュータ本体とケーブルなどで接続する単体の機器と、コンピュータの筐体に内蔵して利用する機器がある。ノートパソコンなどの内蔵光学ドライブがCD-Rドライブになっている例もある。音楽CD再生時の読み出し速度(150KB/s)を「1倍速」とし、最高で48倍速(7.2MB/s)までの書き込み速度に対応する。
当初は高速で書き込みを行うとコンピュータ本体からの書き込みデータの転送が間に合わず書き込みに失敗することも多かったが、書き込みデータを蓄積してから記録を開始するエラー防止技術などが普及し、失敗することは少なくなった。
これに対し、CDの読み出しのみ可能なドライブは「CD-ROMドライブ」、繰り返し記録が可能なCD-RWへの記録や消去に対応したドライブは「CD-RWドライブ」と呼ばれる。CD-RWドライブの多くはCD-Rドライブを兼ねているため「CD-R/RWドライブ」と表記されることもある。
(2024.1.7更新)