Amazon ELB 【Amazon Elastic Load Balancing】

概要

Amazon ELB(Amazon Elastic Load Balancing)とは、Amazon Web Services内に構築したシステム内で負荷分散(ロードバランシング)をサービス。複数の仮想マシン(VM)などの間で外部からの処理要求の振り分けをうことができる。

AWSで大規模なシステム構築するには複数のEC2インスタンスを借りるなどして性能や容量を確保するが、その際、ELBを有効にすることで、事前に設定したルールに従って外部からのアクセス要求を振り分けることができる。要求内容に合わせて特定のサーバに誘導したり、複数のサーバで処理を均等に分担して負荷が集中しないようにすることができる。

現在のELBは対象や機能により複数のサービスに分かれており、アプリケーションHTTP)レベルでの振り分けや転送の設定がえる「Application Load Balancer」(ALB)、UDPTCPなどのレベルで振り分けをう「Network Load Balancer」(NLB)、Amazon VPC(Virtual Private Cloud)からEC2上の仮想アプライアンスへ一括してアクセスを転送する「Gateway Load Balancer」(GWLB)などが用意されている。

振り分けの対象としてはEC2インスタンスだけでなく、コンテナIPアドレス、AWS Lambdaの関数仮想アプライアンスなどを指定することができる。初期にELBの名称で提供されていたEC2インスタンス間の基本的な負荷分散は、現在は「Classic Load Balancer」の名称でELBの一部として提供されている。

(2021.2.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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