AMOLED 【Active-Matrix Organic Light-Emitting Diode】 アクティブマトリクス式有機EL

概要

AMOLED(Active-Matrix Organic Light-Emitting Diode)とは、表示素子に有機発光ダイオード(OLED)を利用する有機ELディスプレイの一種で、駆動方式にアクティブマトリクス方式を用いるもの。スマートフォンディスプレイなどに使われている。

アクティブマトリクス方式は元々液晶ディスプレイの駆動方式として用いられていたもので、一つ一つの画素ごとに対応するアクティブ素子(スイッチング素子とも呼ばれる)を配置し、これにより画素の点灯・消灯や輝度の調節などを行なう。

単純マトリクス方式などに比べ構造が複雑で製造が難しく高価な反面、発色が鮮明、反応速度が速く残像が少ない、素子が長寿命などの利点がある。

PMOLED (Passive-Matrix Organic Light-Emitting Diode)

有機ELディスプレイのうち、駆動方式に単純マトリクスパッシブマトリクス)方式を用いるものをAMOLEDと対比してPMOLEDということがある。

格子状に張り巡らされた導線の各交点に画素を起き、縦横の両方が通電している画素を点灯・消灯させる方式である。構造が単純で生産コストが安い利点があるが、鮮やかさや反応速度などではAMOLEDに及ばない。

(2019.8.20更新)

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