テキストブラウザ 【text browser】
概要
テキストブラウザ(text browser)とは、Webページを表示するブラウザの一種で、ページ中の文字(テキスト)情報のみを表示するもの。画像や動画など文字以外の情報は表示しないためページを高速に表示することができる。Webページの仕様では、文字の装飾や要素のレイアウトを指定したり、外部ファイルの画像や図形、音声、動画を読み込んで埋め込み表示することが可能で、一般的なWebブラウザではこれらの指定や要素を組み合わせてページの表示を行う。
一方、テキストブラウザは見出しや文章、メニューなど文字で記述された箇所だけを抽出して画面に表示する。文字装飾については色や文字サイズ、行間など可能な範囲で対応するものと、一切無視してすべてプレーンテキストとして同じフォントやサイズで表示するものに分かれる。
画像など文字以外のメディア情報や外部ファイルの参照、スクリプトなど動的な要素は原則として無視するが、そこに要素が存在することは文字情報として案内することがある。また、imgタグのalt属性のようにHTMLコード内に注釈などの文字データが含まれる場合には補助的に表示する場合がある。
通常のWebブラウザに比べ動作が軽快で、グラフィック表示機能の無い端末でもWebを閲覧することができる。文字データを抽出してソフトウェアで自動処理したい場合などにも利用することができる。既存の一般的なWebブラウザにアドオンや拡張機能の形でテキストブラウザモードを追加するソフトウェアも公開されている。
(2024.2.10更新)