ダークモード 【dark mode】
一般的なソフトウェアの表示画面の配色は、紙の書類などを参考として、背景や広い領域を白や明るい色で、輪郭や文字、記号などを黒や暗い色で表現することが多い。
これを一般的なディスプレイ装置で表示すると、画面が常に明るい色で強く発光した状態となるため、消費電力が大きく長時間見続けた場合の目への負担も大きいとされる。
ダークモードでは一般的な配色とは逆に、背景や広い領域を黒や暗い色で表示し、文字や線などに明るい色を用いる。情報を表示する要素だけが明るく発光し、全体的としては暗い画面となる。ダークモードを実装したソフトウェアは、通常の配色モードと切り替えて使用できるようにしている場合が多い。
ただし、暗い画面に白い文字の方が目への負担が少ないとする主張には科学的な証拠が乏しいとの指摘もあり、健康にどのような影響があるのかについては未だよく分かっていない。
また、表示装置の消費電力についても、現在主流の液晶ディスプレイは色の明暗とは無関係に常に同じ電力を消費する(暗い色はバックライトの光を遮断しているだけ)ため、有機ELなど画素自体が発光する仕組みの製品でなければ省電力効果は得られない。
(2020.11.13更新)