OCW 【OpenCourseWare】 オープンコースウェア

概要

OCW(OpenCourseWare)とは、大学や大学院などの高等教育機関が一連の授業・講義の内容をまとまった形でWebサイト上に公開したもの。シラバスや講義ビデオ、講義ノート、関連資料などで構成され、インターネットを通じて誰でも無償で自由に閲覧することができる。

市民向けの公開講座などとは異なり、実際に大学や大学院の正規の授業として開講された内容を収録したもののことを指す。講義ビデオなども実際の授業の様子を録画したものが使用されることが多い。その講座の教員に指導を受けたり、正規課程の一部として単位を取得できるわけではない。

2003年に米マサチューセッツ工科大学(MIT)が始めた取り組みが世界各地の大学に広まったものとされる。日本では2005年に複数の大学で「日本オープンコースウェア連絡会」が発足し、2006年にこれを母体に「日本オープンコースウェア・コンソーシアム」(JOCW)が設立された。

オープンな教育資源の普及活動はOCWだけでなくMOOCなどに拡大していったため、2020年に「オープンエデュケーション・ジャパン」(OE Japan)に改称された。現在では国内の有力な13の国立大学や私立大学が加盟し、様々な分野のOCW教材の蓄積・公開をっている。

(2024.6.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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