MEMS 【Micro-Electro-Mechanical Systems】 マイクロマシン / micromachine

概要

MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)とは、マイクロメートル単位の微小な機械部品やセンサー、電子回路などを組み合わせた複合的な電子部品。特に、半導体製造技術を応用し、電子基板上に機械的な仕組みと制御用の集積回路を一体的に形成したものを指すことが多い。

アクチュエータのような可動部を有する機械部品から、光学デバイス、物理・化学的な原理を応用したセンサーなどを配線や制御回路などと共に微細加工技術により基板の上に作り込んで製造する。個々の要素を製造して組み合わせるより小型化や省電力化が可能で、単一の製造工程で生産されるため安価に大量生産することができる。

応用製品としてはプロジェクタの光学素子の一種であるDMD(Digital Micromirror Device)や、インクジェットプリンタヘッド部にある微小ノズル、圧力センサー加速度センサー、流量センサージャイロスコープなどの各種センサー部品、ハードディスクドライブの磁気ヘッド、光スイッチ、DNAチップ電子ペーパーの一部の方式などがある。

(2018.12.24更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる