動画広告 【video advertising】 ビデオ広告

概要

動画広告(video advertising)とは、オンライン広告の一種で、広告内容が動画(ビデオ)として表現されているもの。テレビCMのような数秒から数分の短時間の動画を広告として表示するもので、再生中あるいは再生後にクリックタップなどをすると広告主のサイトにジャンプできるようになっていることが多い。

インストリーム広告

動画共有サービスや動画配信サービスなどで、利用者が動画を閲覧する際にテレビCMのように自動的に挿入される動画広告を「インストリーム広告」という。

動画の再生開始直後や終了直後、あるいは長い動画の途中に割り込んで自動的に再生される。再生終了までスキップやシークができず強制的に全体が再生されるものと、冒頭5~15秒程度を閲覧すると残りをスキップできるボタンが現れるものがある。

インディスプレイ広告 (インバナー広告)

Webページの一部などとして表示されるディスプレイ広告バナー広告)の枠内で再生される動画広告を「インディスプレイ広告」あるいは「インバナー広告」という。

画像や文字など通常のディスプレイ広告の内容に代えて動画を配信する。サイズや形状はページ上に用意された広告枠ごとに様々だが、縦横の長さの近い長方形であるレクタングル広告用に配信されることが多い。

ページを表示すると自動的に再生される場合と、利用者が再生ボタンをクリック(またはタップ)したり、マウスカーソルを一定時間広告枠に重ねるなどの操作をしたときに再生が開始される場合がある。

インリード広告

スマートフォンなどで長いページをスクロールしながら閲覧している際に、広告枠の位置に差し掛かると再生が開始される動画広告をインリード広告という。

スマートフォンは一度に画面に表示できる面積が狭いため、ページ表示時(ロード時)に動画の再生を開始すると、実際に広告枠の位置が画面に表示されたときには動画が終わっていることもある。

インリード広告ではこれを防ぐため広告枠が実際に画面に現れたことを確認してから広告動画の再生を開始する。効果的に閲覧者の関心を惹くことができる。

CPV (Cost Per View)

動画広告の配信単価を表す単位で、動画再生一回あたりの料金を「CPV」(Cost Per View)という。閲覧者が動画広告を一回再生するたびに、広告主にCPVで設定した広告料の支払いが課される。

動画広告は十数秒から数分の長さがあるため、閲覧者が途中で見るのをやめたりスキップしたりすることがあるが、配信事業者や媒体により、最後まで見た場合のみ課金する場合と、再生時間に応じて課金する場合、先頭から一定時間(スキップボタンが表示されるまでなど)を視聴したら課金する場合などがある。

(2020.5.5更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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