ハイブリッドスリープ 【hybrid sleep】

概要

ハイブリッドスリープ(hybrid sleep)とは、Windowsの電源管理機能における動作モードの一つで、スタンバイ休止状態を組み合わせて電池残量によって自動的に切り替えるようにしたもの。

従来のスリープ機能は、現在の状態をメモリに保存してコンピュータを節電状態にする「スタンバイ」と、ハードディスクに保存して電源を切る「休止状態」(いわゆるハイバネーション)の二種類があった。

前者は中断・復帰が高速だが電源が切れると作業内容が消失してしまい、後者は電源が失われても内容が喪失しないが中断・復帰の処理に時間がかかるという互いに相反する特徴があった。

ハイブリッドスリープではスリープを指示するとまずスタンバイ状態となり、節電モードに入る。その後、スタンバイ時間が18時間を超えたりバッテリー残量が基準より少なくなると、自動的に休止状態に移行する。

中断時間が短ければスタンバイのみを用いて高速に中断・復帰できる一方、時間が伸びても従来のようにスタンバイ中の電池切れで作業内容が失われる心配をしなくてよい。

Windows Vistaで新たに導入された動作モードで、以降のWindowsでは初期状態でオンとなっているが、設定により使用しないように変更することもできる。

(2019.4.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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