読み方 : サジェストきのう

サジェスト機能【query suggestion】

サジェスト機能とは?

文字入力の途中で候補語や関連語を自動表示し、入力や検索を補助する仕組み。Web検索エンジンやアプリケーション上の入力フォームなどに組み込まれ、利用者が完全な語句を入力しなくても目的の語を選択できるようにする。
サジェスト機能のイメージ画像

利用者が文字を入力するたびに、すでに入力済みの文字列をもとに候補を生成して表示する。候補の生成には過去の検索頻度や入力履歴、辞書データ、文脈情報などが用いられる。候補は通常、入力欄の下部や隣接領域に一覧として提示され、クリックタップで選択すると入力欄に反映される仕組みである。入力の手間が減り、誤入力の抑制にもつながる。

例えば、検索エンジンのキーワード入力欄に利用者が「カレー」と入力すると、「カレー 作り方」「カレー スパイス」「カレー 隠し味」「カレー レシピ」「カレー アレンジ」などの候補が検索ボックスの下などに一覧表示される。利用者は自身で続きを入力することも、選択肢から一つを選んで入力を確定することもできる。

検索サービスでは、入力された文字列から関連する検索語を提示し、検索意図の具体化を支援する用途で利用される。電子商取引サイトでは商品名やカテゴリ名を候補として提示し、目的の商品ページへの到達を容易にするために用いられる。日本語入力システムIME)では、すべての読みを入力する前に考えられる候補をその都度提示する機能を指し、「予測変換」機能とも呼ばれる。

実装方法としては、あらかじめ用意した辞書から前方一致で候補を抽出する方式のほか、検索ログや利用履歴を統計的に分析して候補を順位付けする方式がある。近年では、機械学習を用いて文脈や利用者ごとの傾向を反映した候補を生成する例も増えている。事業者側のサーバと連携し、一文字入力するごとに裏側でリクエストが送られ、ミリ秒単位の速さで候補が更新される仕組みが用いられる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。