カレント【current】
概要

コンピュータの操作では、ストレージ上のファイルシステムで「現在位置」として用いられるディレクトリのことを「カレントディレクトリ」という。現在操作対象として指定されているディレクトリのことで、利用者がファイル名やディレクトリ名などを入力すると、自動的にカレントディレクトリからの相対位置が指定されたとみなして対象を探す。
例えば、カレントディレクトリが「C:¥Windows¥System32」に設定されているときに、システムに対して「cmd.exe」というファイル名を指定すると、自動的に「C:¥Windows¥System32¥cmd.exe」を指しているとみなされる。この位置はコマンドラインのcdコマンドなどで変更することができる。同様に、現在指定されているドライブを「カレントドライブ」、フォルダを「カレントフォルダ」という。
アプリケーションやデータ処理においては「カレントレコード」「カレントユーザー」のように、今まさに操作・処理の対象となっているデータや利用者を指す修飾語として用いられる。データベース操作でカーソルを使って行を順に処理する際も、現在位置の行を「カレント行」と呼ぶことがある。
Gitなどのバージョン管理システムでは現在チェックアウトしているブランチを「カレントブランチ」と呼び、作業の起点となる。ユーザーインターフェースでは「カレントタブ」や「カレントウィンドウ」のように入力の受け付け先を示し、キーボード入力やショートカットキーの適用対象を決める。
なお、英語では電流のことも “current” と呼び、交流電流は “alternating current” (AC)、直流電流は “direct current” (DC)という。また、外来語の「カレント」ではあまり見られない、“current year”(本年度)、“current price” (時価)のように、時間的な「現在」を指す用法も一般的である。