RC5 【Rivest’s Cipher 5】
概要
RC5(Rivest’s Cipher 5)とは、1994年にロナルド・リベスト(Ronald Rivest)氏によって考案された暗号方式。共通鍵暗号、ブロック暗号の一つ。RC2の後継にあたり、暗号化するブロックの単位あたりの長さや鍵の長さなどが比較的自由に設定できる。暗号化と復号に同じ暗号鍵を用いる共通鍵暗号(秘密鍵暗号)で、平文を一定のビット数のブロック単位で暗号文に変換するブロック暗号である。ブロック長は32ビット、64ビット、128ビットから選択でき、鍵長は8ビットから1024ビットまで8ビット単位で任意に設定することができる。
元々は研究用の暗号方式だったため、非常にシンプルな実装となっており、詳細な仕様も公開されている。計算能力が高くないコンピュータでも利用することが可能で、広く普及した。RC5を元にAES暗号の候補として開発された派生方式に「RC6」がある。
1997年2月から米RSAセキュリティ社がRC5を対象とした暗号解読コンテストを開いており、56ビット鍵は分散コンピューティングプロジェクトの「distributed.net」が1997年10月に、続いて開催された64ビット鍵はやはりdistributed.netが2002年7月に解読している。
(2024.5.10更新)