RC2 【Rivest’s Cipher 2】 Ron's Code 2

概要

RC2(Rivest’s Cipher 2)とは、1987年にロナルド・リベスト(Ronald Rivest)氏によって考案された暗号方式共通鍵暗号ブロック暗号の一つ。

暗号化復号に同じ暗号鍵を用いる共通鍵暗号秘密鍵暗号)で、平文64ビット単位で暗号文に変換するブロック暗号である。鍵長は8ビットから1024ビットまで8ビット単位で任意に設定することができる。

RC2は米RSAデータセキュリティ(RSA Data Security)社(当時)に在籍していたリベスト氏によって考案され、当初はその詳細な仕様は秘匿されていたが、1996年に何者かがインターネット上に詳細な仕様を公開し、これを元に様々なシステムで利用されるようになった。1998年にはリベスト氏自ら執筆した仕様書IETFInternet Engineering Task Force)によって「RFC 2268」として規格化された。

当初は鍵長を40ビットに抑えたRC2が米連邦政府の暗号技術輸出規制に抵触せず国際的に自由に利用可能な暗号方式として知られていた。後に効率よく攻撃する手法が見出されたことや、米政府の輸出規制の緩和、後継となる「RC5」などの方式が開発されたことなどにより、次第に使われなくなった。

(2024.1.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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