例外型 【exception class】 例外クラス
概要
例外型(exception class)とは、プログラミング言語に用意された特殊なデータ型あるいはクラスの一つで、実行時に発生した例外についての情報を格納するもの。JavaやJavaScript、Pythonなどに用意されている。try-catch文などで実行時の例外を処理することができる言語では、catch節の引数として例外型の変数を指定する。これをcatch節で実行する文やブロックの中で参照することができ、発生した例外の種類を調べて例外処理に反映させたり、画面やログに例外の詳細を出力することができる。
参照できる情報は言語によって異なるが、エラーメッセージや例外が生じたオブジェクトなどの名前、スタックトレースなどが含まれることがある。throw文などの引数に指定することで、より上位のコードブロックの例外処理コードに処理を依頼することもできる。これを「例外を投げる」と表現する。
例外型はJavaではjava.lang.Exceptionクラス、JavaScriptではExceptionオブジェクト、PythonではException、C#ではSystem.Exceptionクラス、C++言語では標準ライブラリのstd::exceptionクラスとして用意されている。
(2024.2.20更新)