メタ【meta】

概要

メタとはある対象そのものではなく、その対象を記述、定義、観察する一段上の概念や情報を表す接頭辞。「○○についての○○」という関係を指し、データプログラム、創作物など様々な分野で用いられる。
メタのイメージ画像

“meta” は「高次の」「~を超える」「~についての」「形而上の」などを意味するギリシャ語由来の英語の接頭辞である。何らかの概念に対して、その概念自体を対象とする同種の概念を「メタ○○」と呼ぶ。対象を一段高いレベルから記述する考え方を示す語として用いられる。

IT分野で代表的な用例が「メタデータ」(metadata)である。あるデータそのものではなく、そのデータの種類や形式、属性などを記述したデータを指す。画像ファイルの撮影日時や位置情報、文書ファイルの作成者や更新日時などが該当する。検索システムやデータベースでは、メタデータを利用して分類や検索、管理を効率化している。

Web技術では、HTML文書のhead要素内に記述するmeta要素がよく知られている。文字コードやページの説明、検索エンジン向けの情報など、ページ自体についての情報を記述する。利用者に直接表示される内容ではないが、Webブラウザ検索エンジンが文書を処理する際の補助情報として用いられる。

人工言語の分野では、プログラミング言語マークアップ言語そのものを定義するための言語を「メタ言語」と呼ぶ。データの構造を定義する「XML」や、文法を厳密に表現する「BNF記法」などが該当する。また、プログラムが実行時に自分自身の構造を読み取って操作する手法は「メタプログラミング」(metaprogramming)と呼ばれる。

IT分野以外では、小説や映画などの創作作品において、登場人物が作中から抜け出して自身が作品の中の存在であることに言及したり、作者や読者の視点から発言したりする表現を「メタフィクション」あるいは「メタ的表現」と呼ぶことがある。日常会話でも、議論の内容ではなく議論の進め方や前提について言及することを「メタな話をする」と表現する用法がある。近年では、インターネット上に構築された三次元の仮想空間を指す「メタバース」(metaverse)のように、現実を超えた新しい活動領域を表す語としても用いられる。

(2026.6.28更新)
 

他の辞典等による「メタ」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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