パーソナルクラウド 【personal cloud storage】
概要
パーソナルクラウド(personal cloud storage)とは、個人宅などに設置されたNASなどを通じて、遠隔地からもパソコンやスマートフォンでアクセスできるクラウドストレージ環境を構築したもの。ストレージ装置をインターネットに接続してどこからでもデータの読み書きを可能にしたクラウドストレージは、一般的には企業のサービスとして提供されることが多いが、パーソナルクラウドはこれを利用者自身の手で実現するものである。
個人向けのNAS(Network Attached Storage)製品などを利用し、自宅の常時接続インターネット回線(FTTHサービスなど)に接続する。これにNASのサーバ機能やNASメーカーのインターネットサービス(外部からアクセスするためのDDNSなど)を組み合わせ、自宅内の機器からも出先のモバイル回線やWi-Fiからも同じようにアクセスできるようにする。
NASの容量にもよるが、装置の記憶容量すべてを自分用のクラウドストレージとすることができるため、商用サービスの容量制限に比べ大容量を使用できることが多い。サービスの利用料なども不要で、メンテナンスなど事業者側の都合による利用の中断も無い。
ちなみに、(ストレージに限らず)事業者の提供するクラウドサービスのうち、法人向けと区別して個人向けのサービスのことを指してパーソナルクラウドと呼ぶ用例も見られる。
(2020.10.6更新)