ツークリック詐欺

概要

ツークリック詐欺とは、インターネットを通じてわれる不当料金請求の手口の一つで、Webページを開くと申し込み確認画面などが表示され、「はい」「OK」などのボタンを押すと料金請求の画面が表示される方式。

勧誘メールWeb上の広告などに記載されたリンククリックする(1回目のクリック)と、利用規約や料金などが記された申し込み確認のような画面が表示され、末尾などに「はい」「いいえ」などのボタンが表示される。

よく分からずにボタンをクリックする(2回目のクリック)と「登録が完了しました」「料金をお支払いください」などのメッセージが突然表示され、金額や振込先などが表示される。「はい」など肯定的な選択肢を選んだ場合にこうしたメッセージが表示されるが、悪質な場合だと「いいえ」「キャンセル」などを押しても同じ画面が出てくることもある。

ページを開くといきなり請求画面が表示される手口を「ワンクリック詐欺」というが、その場合だと請求画面が唐突に表示されて混乱し、画面を消してしまう人も多いため、確認画面らしきものを一段階挿入して「OK」「はい」などのボタンをクリックさせることで、「自分の意志で契約した」という感覚をより強く想起させることを狙っていると言われる。

ワンクリック詐欺同様、十分な契約についての説明と明確な意思表示なしに契約が成立することはないので、このような請求は法的に無効であり、料金を支払う必要はない。また、自らサイト側に申告しない限り、個人情報が業者の手に渡ってしつこい督促に会うということもないので、このような画面に出くわしても無視してページを閉じて良い。

(2023.7.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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