サ終 【サービス終了】

概要

サ終(サービス終了)とは、日本のSNSなどで用いられる俗語(ネットスラング)の一つで「サービス終了」の略語。ネットサービスやオンライン提供のゲームなどの運営が終了して利用できなくなることを指す。

従来の買い切り型のソフトウェア製品やゲームタイトルは、提供パッケージ利用者が購入して手元の機器に導入して使用するため、購入済みの製品は開発元や販売元の意向や動向とは関わりなく機器が動作する限りは利用できた。

しかし、近年ではソフトウェアをネットサービスとして提供する「ASPサービス」あるいは「SaaS」と呼ばれる提供形態や、ゲームをスマートフォンアプリとして実装し、運営元のサーバアクセスして随時内容を取得してプレイする方式が主流となっている。

こうした、プログラムコンテンツ利用者データなどの実体が運営元のサーバに保管される提供形態では、運営元がインターネット上のサーバを運営し、サービスを提供し続ける限りは利用できるが、事業の不調などから運営を取りやめると利用不可能となり、それまでに蓄積されたデータなども表示・操作できなくなる。

特に、ゲームの場合はパッケージ販売のように最初に一度だけ代金を支払う購入型(買い切り型)ではなく、ゲーム内通貨やアイテム、機能などについての都度課金型が主流となっており、長年運営されているタイトルでは累積で大きな金額を支払っている利用者も多いことから、サービスが終了すると手元に何も残らないことが利用者の不満を高めている。

(2023.11.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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