アクセラレーション【acceleration】アクセラレート/accelerate

概要

アクセラレーションとは、加速、加速度、促進、高速化などの意味を持つ英単語。ITの分野では、機器やシステム、ソフトウェアなどの特定の機能の性能を高め、処理や通信の速度を高める仕組みなどを指す。
アクセラレーションのイメージ画像

同じ通信や処理を、装置の追加などによって高速化する手法をアクセラレーションと呼ぶことが多い。特定の処理に特化した装置やソフトウェアなどを追加して実施することが多く、そのような追加要素を「アクセラレータ」(accelerator)という。物理的な装置や機器を追加して性能向上を行うことを「ハードウェアアクセラレーション」(hardware acceleration)という。

例えば、コンピュータではほとんどの処理をCPUが行っているが、特定の演算処理に特化した補助的なプロセッサや拡張カードなどのアクセラレータ装置を追加し、その処理が必要になったらアクセラレータ側で行うようにする。これにより、CPUは空いた時間にCPUにしかできない処理を進めることができるようになり、システム全体での性能が向上する。

この方式が最もよく用いられるのは3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)の演算処理で、グラフィックス処理で必要な数値演算を大量に並列処理することができる「GPU」という専用のプロセッサを搭載することでCPUのみの場合より大幅に性能を引き上げることができる。近年ではAI人工知能)の学習や情報生成などに必要な処理もGPUで高速化するのが一般的になっており、AI関連処理に特化したNPUなどのプロセッサも開発されている。

なお、IT以外の分野でも、ベンチャー企業の成長促進や新規事業の規模拡大の加速など、人間や組織の活動について速度や勢いを増すことをアクセラレーションということがある。起業では初期における高速な組織や事業の成長が成功の鍵になることが多く、経営のスピードを加速させるための方法論が重視される。

他の辞典等による「アクセラレーション」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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