サブセット 【subset】
概要
サブセット(subset)とは、一部分、部分集合、下位集合などの意味を持つ英単語。ある集団全体を構成する要素の一部を取り出して構成した小集団のこと。対義語は「フルセット」(full set)あるいは「スーパーセット」(superset)。ITの分野では、仕様や規格、データ集合、ソフトウェアの機能などについてよく用いられる用語で、本来備えている要素の一部を省略・削除した簡易版、限定版、軽量版という意味で用いられることが多い。
ある集合から特定の要素を取り出して部分集合を形成する操作を「サブセット化」(subsetting)という。例えば、フォントデータ全体からある特定の文書で使われている文字のデータのみを取り出して小容量のフォントデータを作成することなどをこのように呼ぶ。
一方、あるサブセット全体を含む集合のことを、要素が欠けることなくすべて揃っているという意味で「フルセット」(full set)と呼ぶことがある。サブセットを基準に他の要素を付け足した集合(ある製品の上位互換の製品など)や、集合論的な意味での上位集合を指す場合は「スーパーセット」(superset)という。
(2020.6.26更新)