XMLパーサ 【XML parser】 XMLプロセッサ / XML processor
概要
XMLパーサ(XML parser)とは、XMLで記述されたデータを読み込んで解析し、コンピュータプログラムが直接利用できる形式に変換するソフトウェア。特定のプログラミング言語で利用できるプログラム部品(ライブラリやモジュールなど)の形で実装されることが多い。XML文書はテキスト形式であるため人間にとっては読み書きしやすいが、ソフトウェアで読み込んで処理するには、複雑な文字列処理を行ってコンピュータプログラムが直に取り扱えるデータ構造の集合体に変換する必要がある。
XMLパーサはこの変換を行うための機能を実装したプログラムで、開発者はパーサにXMLデータを与えるだけで、言語固有のデータ構造の組み合わせに変換されたものを利用できるようになる。解析時に構文に誤りがないか検証したり、特定の形式のデータ構造をXML文書として出力する逆変換機能が利用できるものもある。
XMLパーサは原則として特定のプログラミング言語のみで利用できるが、Windows環境で汎用的に利用できる「MSXML」のように、オペレーティングシステム(OS)に組み込まれるなどして複数の言語から共通して利用できるものもある。
(2023.7.7更新)