Microsoft Authenticode
概要
Microsoft Authenticodeとは、米マイクロソフト(Microsoft)社が開発した、Windowsプログラムの真正性を証明するためのコード署名方式の一つ。Windows上で実行できるEXEファイル、DLLファイル、OCXファイル、CABファイルなどにデジタル署名することができる。SSLサーバ証明書などを発行している一般的な商用認証局などから購入したデジタル証明書を用いて、開発者がプログラムに署名を付与することができる。利用者側では署名に用いられた証明書を発行した認証局に問い合わせを行うことで署名者が開発者に一致するかを調べ、偽物や改竄の危険を避けることができる。
もとはインターネットを通じてWebブラウザに動的に実行形式のプログラムを配布して即座に実行するActiveXの安全性を高めるために開発された方式だが、通常の実行ファイルの安全性の検証にも用いられるようになった。特に、デバイスドライバは特権的なカーネルモードで動作し、不正なプログラムが紛れ込むと大きな危険に晒されることになるため、64ビット版Windowsではドライバへのコード署名が必須となっている。
(2022.12.19更新)