コードサイニング証明書 【code signing certificate】 コード署名証明書

概要

コードサイニング証明書(code signing certificate)とは、コンピュータプログラムを配布・販売する際に、利用者が発行元の確認や改竄検知ができるように付与されるデジタル署名証明書。これを用いて発行元がプログラムデジタル署名を施すことをコード署名(code signing)という。

インターネットでのソフトウェアの流通が盛んになるに連れ、有名なソフトウェアや開発元になりすます偽物や、人気のソフトウェアに有害なソフトウェアを同梱して感染・侵入を目論む悪意のある配布サイトなどが増え問題となっている。

このような脅威に対し、利用者側でソフトウェアが本物であることを確認できるようにするため、発行者が配布するプログラムデジタル署名うという仕組みが考案された。発行者になりすました偽物が配布したプログラムや、本物を入手して一部を改竄したものには発行者の署名が付けられないため、利用者側で本物ではないと判断することができる。

署名を検証するには発行者が署名に用いた秘密鍵と対になる公開鍵を安全に入手する必要があるため、その配送手段として認証局CACertificate Authority)などの第三者が発行したデジタル証明書が用いられる。このようなコード署名に用いられる証明書のことをコードサイニング証明書あるいはコード署名証明書という。

(2018.7.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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