Intel Core M

概要

Intel Core Mとは、米インテル(Intel)社の携帯端末向けCPU(マイクロプロセッサ/MPU)製品のブランド名。2014年から2018年まで展開された。

同社のパソコン向けCPU製品、「Intel Core」シリーズで最も実装面積が小さく、消費電力や発熱量も少ない製品群である。ウルトラブックなどの小型ノートパソコンタブレット端末2in1タブレットノートパソコンタブレットの兼用端末)などで採用された。

Intel Core i3/i5/i7シリーズと同じx86およびx86-64命令セットに対応しており、ソフトウェアには互換性がある。ビデオチップグラフィックスチップ)の機能やメモリ制御機能を内蔵したSoCSystem-on-a-Chip)製品となっており、周辺的なチップを減らして消費電力を抑えることができる。

複数のプロセッサコアを内蔵したマルチコアプロセッサで、複数のプログラムを並列に動作させることができる。対応メモリとして消費電力の少ないLPDDR規格のものが使用できる。下位製品のPentiumCeleronとは異なり、ハイパースレッディングHTT)やTurboBoostが利用できる。

初期の製品は「Intel Core M」に「5Y71」などのモデル番号を付加して製品を区別していたが、第2世代ではCore iシリーズと同じように「Core m3」「Core m5」「Core m7」のサブブランドが導入された。数字が大きいほど高性能である。第3世代以降では「m5」「m7」はCore iシリーズに統合されて廃止となり、「Core m3」のみが残った。

(2023.4.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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