Intel Core M
同社のパソコン向けCPU製品、「Intel Core」シリーズで最も実装面積が小さく、消費電力や発熱量も少ない製品群である。ウルトラブックなどの小型ノートパソコン、タブレット端末、2in1タブレット(ノートパソコンとタブレットの兼用端末)などで採用された。
Intel Core i3/i5/i7シリーズと同じx86およびx86-64命令セットに対応しており、ソフトウェアには互換性がある。ビデオチップ(グラフィックスチップ)の機能やメモリ制御機能を内蔵したSoC(System-on-a-Chip)製品となっており、周辺的なチップを減らして消費電力を抑えることができる。
複数のプロセッサコアを内蔵したマルチコアプロセッサで、複数のプログラムを並列に動作させることができる。対応メモリとして消費電力の少ないLPDDR規格のものが使用できる。下位製品のPentiumやCeleronとは異なり、ハイパースレッディング(HTT)やTurboBoostが利用できる。
初期の製品は「Intel Core M」に「5Y71」などのモデル番号を付加して製品を区別していたが、第2世代ではCore iシリーズと同じように「Core m3」「Core m5」「Core m7」のサブブランドが導入された。数字が大きいほど高性能である。第3世代以降では「m5」「m7」はCore iシリーズに統合されて廃止となり、「Core m3」のみが残った。
(2023.4.8更新)