GPS衛星 【GPS satellite】 NAVSTAR / Navigation Satellites with Time And Ranging

概要

GPS衛星(GPS satellite)とは、米国防総省が管理する全地球測位システム(GPS)に使われる衛星。正確な原子時計を内蔵し、常に電波で現在位置と現在時刻を発信し続けている。

GPS(Global Posisioning System)は地球上のどこにいても正確な現在位置を知ることができるシステムで、上空を周回するGPS衛星が発信する電波を受信することで位置を割り出すことができるようになっている。

GPS衛星は高性能の原子時計を内蔵しており、1.2GHz帯および1.5GHz帯電波で30秒おきに軌道情報と現在時刻を発信している。受信機でこれを受信すると、発信時刻と受信時刻の差から衛星との距離が分かり、3つの衛星からの距離が分かれば地球上での現在位置(緯度、経度、高度)を算出できる。正確な測位のためには時刻情報補正のために4つの衛星が必要となる。

高度約2万kmの6つの軌道面にそれぞれ4つ以上、計24個以上の衛星が配置され、約12時間周期で地球を周回している。初号機は1978年に打ち上げられた。約7年半で寿命を迎えるため、毎年のように新しい衛星を打ち上げて軌道に投入しており、常時30個前後の衛星が周回している。

(2024.9.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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