クロスチェック【cross check】
概要
クロスチェックとは、確認や検証の精度や信頼性を高める手法の一つで、二つ以上の異なる方法や観点、情報源などにより同一の対象を検査すること。単一の確認では見落としやすい誤りや矛盾を発見する目的で行われる。

一つの手法や情報源だけによる確認には、その手法固有の盲点や思い込みが影響する場合がある。複数の独立した観点から同じ対象を検証することで、単独チェックでは見落とされがちな誤りが顕在化しやすくなる。反面、手順が増えるため時間や工数、コストが増大するというトレードオフを伴う。
例えば、財務・会計の分野では、帳簿の数値を複数の計算方法で検算したり、異なる勘定科目の合計が一致するかを照合したりする作業がクロスチェックにあたる。報道・調査の分野では、一つの情報源だけに依存せず複数の独立した取材先から同じ事実を裏付けることが基本的な慣行とされており、これもクロスチェックの一形態と言える。
なお、「クロスチェック」と「ダブルチェック」は語感がよく似ており同一視されることもあるが、別の概念として区別されることもある。区別する場合、ダブルチェックは同じ手順を別の人物が繰り返すことで確認の抜け漏れを防ぐ手法とされ、観点や方法を変えることよりも独立した確認者を加えることに重点が置かれる。